展覧会情報

2017.04.21 (Fri)

【終了:申請】地域の文化財群としての小城鍋島文庫蔵書展

日程:2017年04月28日(金)~05月14日(日)

 

地域の文化財群としての小城鍋島文庫蔵書展

(主催者ご挨拶文より)
本展示会は、佐賀大学地域学歴史文化研究センターと小城鍋島文庫研究会(科学研究費基盤研究(C)「地域の文化財群としての小城鍋島藩蔵書の研究―その全貌の解明と具体例の分析」、研究代表者 中尾友香梨)が、共同で企画・開催するものです。

 

佐賀大学附属図書館の小城鍋島文庫は、もともと小城藩の藩主鍋島家と藩校に伝えられていた、約1,400点に及ぶ典籍と約5,000点に及ぶ文書からなるコレクションです。

典籍は歴代の藩主によって蒐集されたものが多く、蔵書印を見るかぎり、藩校のもののほかに、二代藩主直能、三代元武、六代直員の長子直嵩、七代直愈のものが比較的多いです。
特に二代の直能は、堂上歌人に和歌を学び、古今伝授を受け、天皇から和歌を賜り、自ら編纂した和歌類句集を叡覧に供するなど、京都の皇族や公家衆と親しく 交わる傍ら、参勤交代で江戸に上った際には、幕府の漢学を司る林家と親密に交流し、また長崎警備の任にあたっていたことから、海外より流入する新しい情報 や文物、書籍をいち早く入手し、渡来人の隠元禅師や朱舜水などとも積極的に交際したので、その幅広い交流と豊かな学識に裏打ちされた蒐書には、学術的にも 優れたものが多く含まれています。
なお、直能のこのような気風は幕末・明治維新まで代々の藩主・当主に受け継がれ、その蓄積が今日に伝わる小城鍋島文庫の蔵書群であります。和歌や漢詩文といった伝統文化においても佐賀の先進性がうかがわれるコレクションの一つであるといえます。

 

今回の展示会ではその一部を紹介しますが、なるべく多くの典籍を御覧いただくため、ショーケースの中に書物を展示し、解題と一部の画像を壁面に掲げました。合わせて御覧いただければ幸いです。

なお、5月14日(日)午後にはシンポジウム「肥前鍋島家の文雅」を開催する予定であり、『小城鍋島文庫蔵書解題集』(試行版)を会場にて配布する予定です。
多くの方のご来場を心よりお待ちしております。

 

 

会 期:4月28日(金)~5月14日(日)
会 場:2階 小展示室
主 催:佐賀大学地域学歴史文化研究センター
    小城鍋島文庫研究会
問合せ先:0952-28-8378
     (佐賀大学地域学歴史文化研究センター)
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合開館、翌休館)
観覧料:無料

公式HP:http://www.chiikigaku.saga-u.ac.jp/